ニュースの要約
- 昭和に遊び、昭和に抗い続けた永井荷風の鮮烈な生涯を描いた『荷風の昭和』前後篇が発売
- 激動の昭和をまるごと記録し、荷風の精神性を浮き彫りにする文芸評論の金字塔
- 反時代的個人主義者と称された荷風の素顔と、女性への愛情を明らかにする
概要
永井荷風は、昭和の激動の時代をいかに生き抜いたのか?
関東大震災から始まり、昭和恐慌、二・二六事件、日中戦争、太平洋戦争など、次々と起こる大事件の中で、荷風はいかに生きたのか。
軍国主義に反発し、私娼や踊子たちと交流しながら、反時代的傑作『濹東綺譚』を書き上げた。
そんな荷風の生涯を詳らかにした文芸評論の金字塔『荷風の昭和』前後篇が、5月21日に発売される。
この作品は、昭和への深い洞察と、女性への愛情を持ち続けた「最も過激な個人主義者」荷風の姿を描き出している。
著者の川本三郎氏は、荷風の全作品を徹底的に読み込み、荷風とともに激動の昭和を丸ごと描き出した。
荷風の持つ透徹した視線は、歴史から漏れ落ちた「小文字の昭和」の体温をも映し出したという。
編集部の感想
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荷風のような個性的な作家の生涯を詳細に追った作品には、文学ファンならずとも興味が湧くはず。
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激動の昭和の歴史をリアルに描いた評論は、歴史好きにも必見の一冊だと感じる。
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荷風の女性観に着目したところも、現代社会においても重要なテーマだと思われる。
編集部のまとめ
株式会社新潮社:「最も過激な個人主義者」文豪・永井荷風の鮮烈な生涯を辿った『荷風の昭和』前後篇が本日発売についてまとめました
永井荷風は、軍国主義に強烈に反発しながらも、私娼や踊子たちとの交流を通して、時代に翻弄されながらも自分らしく生きた作家だった。
著者の川本三郎氏は、荷風の全作品を丹念に読み解き、激動の昭和を荷風の視線から描き出している。
荷風の反骨精神と、女性への深い愛情が明らかになる本作は、文学ファンはもちろん、歴史ファンにも注目されるだろう。
荷風の素顔に迫りながら、「小文字の昭和」の実像を浮き彫りにした本書は、昭和百年の今、意義深い一冊といえるだろう。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002106.000047877.html