知床沖観光船沈没事故:北海道テレビ放送株式会社、第62回(2024年度)ギャラクシー賞「知床沖観光船沈没事故 2年5カ月に及ぶ独自の検証報道」報道活動部門 選奨受賞

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ニュースの要約

  • 北海道テレビ放送株式会社が、「知床沖観光船沈没事故 2年5カ月に及ぶ独自の検証報道」で、第62回(2024年度)ギャラクシー賞の報道活動部門で選奨を受賞した。
  • HTBは事故発生当初から地道な取材を続け、海上保安庁や警察への情報開示請求、関係者への取材などで事故の真相に迫ってきた。
  • 講評では、地道な取材姿勢と遺族への寄り添い方が高く評価された。

概要

北海道テレビ放送株式会社(HTB)の「知床沖観光船沈没事故 2年5カ月に及ぶ独自の検証報道」が、第62回(2024年度)ギャラクシー賞の報道活動部門で選奨を受賞しました。

ギャラクシー賞は、NPO法人放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するために1963年に創設したものです。報道活動部門は2002年度に設立され、放送における報道活動のあり方を議論し、優れた活動に光をあてるとともに、地域の放送ジャーナリズムの活性化を支援することを目的としています。

HTBは、2022年4月の知床沖小型観光船沈没事故の当初から、独自の資料や証言を積み重ね、検証報道を続けてきました。時間の経過とともに事故の真相が風化しがちな中で、海上保安庁や警察への情報開示請求、関係者への地道な取材を重ね、事故の全容解明に努めてきました。

講評では、「実相に迫るためには簡単には引き下がらない。その姿勢が、海中映像や118番通報記録の開示につながりました。地道な取材を継続しながら、救難体制の課題や全国の船舶事業者への影響などを多角的に取材。遺族に寄り添う姿勢も高く評価します」と、HTBの取材姿勢が高く評価されました。

HTBの報道部・須藤真之介記者は「知床の観光船沈没事故は、決して忘れてはならない事故だとの思いで、取材してきました。遺族の方々の切実な声に応え、全国に発信し続ける必要があると考えています。この受賞を励みに今後も取材を続けていきます」とコメントしています。

また、広瀬久美子報道部副部長は「事故発生当初は、全国から多くのメディアが集まり、その取材のあり方について家族の皆様から厳しいご批判をいただきました。HTBでは地元北海道のテレビ局として、その後も地道に検証報道を続けてきました。事故から3年が経ち、報道が減る中で、未曾有の事故を風化させないことが重要と信じ、今後も報道を続けてまいります」と語っています。

編集部の感想

    知床沖観光船沈没事故は、非常に悲惨な事故でしたが、HTBが2年以上にわたり地道に取材を続けてきたことは高く評価できますね。
    事故当初は一時的に大きな注目を集めていましたが、時間が経つにつれ注目が薄れがちだったところ、HTBが粘り強く真相解明に取り組んでいたことは素晴らしい。
    遺族の方々の切実な声に寄り添いながら、全国に発信し続ける姿勢は、ジャーナリストとしての責任を果たしているといえるでしょう。

編集部のまとめ

知床沖観光船沈没事故:北海道テレビ放送株式会社、第62回(2024年度)ギャラクシー賞「知床沖観光船沈没事故 2年5カ月に及ぶ独自の検証報道」報道活動部門 選奨受賞についてまとめました

今回の受賞は、北海道テレビ放送株式会社(HTB)が2年以上にわたり地道に取材を重ね、事故の真相解明に尽力してきたことが高く評価されたものです。

事故当初は全国からメディアが集まり大きな注目を集めましたが、時間が経つにつれ報道が減ってきた中で、HTBは粘り強く取材を続けてきました。家族の方々の切実な声に寄り添いながら、全国に事故の実相を発信し続けてきたことが高評価につながったのだと思います。

知床沖観光船沈没事故は、まだ解明されていない部分も多く残されています。HTBの今回の受賞を励みに、今後も真相究明に向けた取材を続けていくことが重要だと考えます。事故の風化を許さず、事故の教訓を後世に残していくことが、ジャーナリストの責務だと言えるでしょう。

参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000482.000073351.html

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