FGOストーリーの基本概要
Fate/Grand Order（FGO）は、TYPE-MOONが開発した大規模なRPGゲームであり、その最大の魅力の一つがストーリーです。本作のストーリーは単なるゲームの付属要素ではなく、ゲーム全体の中核を成す重要な要素となっています。
FGOのストーリーの基本的な設定は、西暦2015年という魔術がまだ成立していた最後の時代を舞台としています。この時代、社会は人間の手で構築されていましたが、世界の真理を握っていたのは魔術師たちでした。プレイヤーは主人公として、カルデアという組織に所属し、人類の未来を守るための壮大な冒険に挑むことになります。
ストーリーの大まかな目的は「過去に時間旅行をして人類絶滅を防ぐ」というものです。このままでは人類が絶滅してしまうという危機的状況から、過去に遡ってその原因を取り除くというミッションが与えられるのです。この設定により、プレイヤーは様々な歴史的時代やパラレルワールドを冒険することになり、歴史上の偉人や神話の登場人物たちが「英霊（サーヴァント）」として登場します。
グランドオーダーの開始と第1部の構成
ゲームの本編は「グランドオーダー」と呼ばれるプロジェクトから始まります。時間を超越するカルデアスによる磁場の影響で、通常の時間軸から切り離されたカルデアは、世界で唯一人理焼却を免れていました。残されたスタッフで最も権限を持つロマニの指揮のもと、新たに出現した7つの特異点を修復し、人理の定礎復元を任務とする「グランドオーダー」が開始されるのです。
第1部「Observer on Timeless Temple」は、以下の9つの章で構成されています：
序章：冬木 – ゲームの最初の章であり、プレイヤーが主人公として目覚める場所です。ここで基本的なゲームシステムを学びながら、ストーリーの世界観に引き込まれていきます。
第1章：オルレアン – 百年戦争の時代を舞台とした章です。ジャンヌ・ダルクなどの歴史的人物が登場し、歴史の改変に立ち向かいます。
第2章：セプテム – 古代ローマ帝国の時代を舞台とした章です。ネロ皇帝などが登場し、帝国の歴史に関わる事件に対処します。
第3章：オケアノス – 大航海時代を舞台とした冒険の章です。海での戦闘や新しい世界の発見というテーマが展開されます。
第4章：ロンドン – 産業革命時代のロンドンを舞台とした章です。近代化する世界の中での人類の危機が描かれます。
第5章：監獄塔 – 独特の舞台設定を持つ章です。様々な時代の要素が混在した特異な世界が展開されます。
第6章：イプルーリバスウナム – 古代メソポタミア文明を舞台とした章です。人類最古の文明との関わりが描かれます。
第7章：キャメロット – アーサー王伝説の時代を舞台とした章です。ストーリーが大きく転換する重要な章として知られています。
第8章：バビロニア – 古代バビロニア文明を舞台とした章です。人類悪ティアマトが顕現するという重大な事件が起こります。ウルクでは三女神同盟により人間が絶命の危機に瀕していました。二柱の女神の協力を得て魔獣の女神ゴルゴーンを討ち取り、その後人類悪ティアマトが顕現するも、冥界に堕とし討ち取るという壮大なストーリーが展開されます。
終章：ソロモン – 第1部の最終章です。これまでのストーリーの謎が解き明かされ、人理焼却の真実が明かされます。
第1.5部：Epic of Remnantについて
第1部の終了後、第1.5部「Epic of Remnant」が展開されます。西暦2017年、魔神王ゲーティアによる人理償却は失敗に終わりました。しかし、五柱の魔神バアル、アンドラス、ゼパル、フェニクス、ラウムはゲーティアを見限り、各自の抱く命題を解き明かすため、近現代の各時代に逃亡して亜種特異点を生み出したのです。
第1.5部は複数の独立したストーリーで構成されており、それぞれが異なる時代と設定を持っています。例えば、新宿を舞台とした「新宿幻霊事件」では、近代の都市空間での戦闘が展開されます。
この部では、アビゲイルというキャラクターが重要な役割を果たします。主人公一座はラウム、およびアビゲイルと対峙することになり、この出来事がきっかけでアビゲイルはサーヴァント・フォーリナーとして覚醒するのです。事態解決後、解放されたカーターは外なる神の巫女となったアビゲイルを連れて星を巡る旅に出ることになります。
第2部のストーリー構成と進行順序
第2部は第1部とは異なる世界観を舞台としており、より複雑で深いストーリーが展開されます。第2部のストーリーは以下の順序で進行します：
序章/プロローグ – 第2部の世界観が説明され、新たな冒険の始まりが描かれます。
第1章：アナスタシア – ロシア帝国の歴史を舞台とした章です。各章で約2時間半程度のプレイ時間が必要とされています。
第2章：ゲッテルデメルング – 北欧神話の終末を舞台とした章です。スカサハ=スカディの居城に囚われていた「シトナイ」の協力を得て、「スルト」に立ち向かうというストーリーが展開されます。オフェリアはスルトによる世界の終末を阻止すべく、彼を召喚する触媒となった自らの魔眼を切り離すため、命と引き換えに大令呪を使用するという劇的な展開が起こります。
第3章：シン – 古代中国を舞台とした章です。
大奥イベント – 江戸時代の日本を舞台とした特別なストーリーです。
第4章：ユガ・クシェートラ – インド神話を舞台とした章です。各章で約3時間程度のプレイ時間が必要とされています。ラーマの霊基修復のため、因縁の深い妻シータを探すことになります。レジスタンス勢力拡大の傍らでシータの居場所を突き止めた一行はアルカトラズ刑務所に急ぎます。本来なら出会えない呪いをかけられた二人は特異点の異質性により邂逅し、シータが呪いを請け負うことでラーマは一命をとりとめるという感動的なストーリーが展開されます。
その後も、スクランブル、アトランティス、オリュンポス、地獄界曼荼羅、アヴァロンルフェ、ツングースカなど、様々な舞台を舞台とした章が続きます。
ストーリー攻略のコツと戦略
FGOのストーリーを効率的に進めるためには、いくつかの重要なポイントがあります。
難易度の理解 – ストーリーの各章には異なる難易度が設定されています。初心者は低い難易度から始めることで、ゲームシステムを学びながらストーリーを楽しむことができます。
サーヴァントの育成 – ストーリーを進めるにあたって、サーヴァント（英霊）の育成は非常に重要です。様々なタイプのサーヴァントをバランスよく育成することで、異なる敵に対応できるようになります。
装備とスキルの活用 – マスター装備やサーヴァントのスキルを適切に活用することで、戦闘を有利に進めることができます。
時間管理 – 各章のプレイ時間は異なります。事前に必要な時間を把握することで、効率的にストーリーを進めることができます。
ストーリーの世界観と設定
FGOのストーリーの深さは、その複雑で豊かな世界観にあります。術者を霊子化させて過去に送り込み、事象に介入することで時空の特異点を探し出し、これを解明、あるいは破壊する禁断の儀式が「聖杯探索」と呼ばれています。
地球環境モデル「カルデアス」内に存在が確認された、大小様々な本来は存在しないはずの過去が「特異点」です。人類史の焼失の原因とされており、カルデアはここにレイシフトによって潜入し、歴史介入の原因（主に犯人が持ち込んだ聖杯）をその時代から除去することによって歴史の修復を試みるのです。
人類を守るために人類史に立ち向かう、運命と戦うものたちは「グランドオーダー」と呼ばれています。タイムパトロール隊の新米隊員である主人公が、人類を破滅の未来から救うために、滅茶苦茶に改変された歴史を元に戻すべく、仲間たちと様々な時代やパラレルワールドを冒険するというのが、本作の基本的なストーリーラインです。
ストーリーの進行と報酬システム
FGOのストーリーを進めることで、プレイヤーは様々な報酬を獲得することができます。これらの報酬はゲーム進行に必要な資源となり、さらなるサーヴァントの育成や強化に活用できます。
ストーリーの各クエストをクリアすることで、経験値、クエスト報酬、そして特別なアイテムを獲得できます。特に重要な章をクリアすることで、限定的なサーヴァントやアイテムが報酬として与えられることもあります。
また、ストーリーの進行に伴い、新しいサーヴァントが仲間に加わることもあります。これらのサーヴァントは、その後のストーリー進行や他のクエストで活躍することになります。
ストーリーの魅力と深さ
FGOのストーリーが多くのプレイヤーに愛される理由は、その深い物語性と豊かなキャラクター描写にあります。各章で登場するサーヴァントたちは、単なるゲームのキャラクターではなく、独自の背景と動機を持つ立体的なキャラクターとして描かれています。
ホームズとともにアトラス院の中枢にたどり着き、一行は「獅子王の目的と聖槍の真実」「人理焼却の謎」「マシュと融合したサーヴァントの真名」を知るというように、ストーリーが進むにつれて、謎が次々と解き明かされていきます。
このような謎解きの要素と、キャラクターたちの成長や関係性の変化が、プレイヤーをストーリーへと引き込み、最後まで物語を追い続けさせるのです。
初心者向けストーリー攻略のアドバイス
FGOのストーリーを初めてプレイする方に向けて、いくつかのアドバイスを提供します。
ストーリーを楽しむことを優先する – ゲームの難易度に困ったときは、難易度を下げてストーリーを楽しむことを優先しましょう。FGOのストーリーは、ゲーム全体の中で最も価値のある要素の一つです。
キャラクターの背景を理解する – 登場するサーヴァントたちの背景や歴史的背景を理解することで、ストーリーがより深く理解できます。
時間をかけて進める – 各章には相応の時間が必要です。焦らず、ゆっくりとストーリーを進めることで、より充実した体験ができます。
サポートサーヴァントを活用する – 友人のサーヴァントをサポートとして借りることで、難しいクエストでも進行できます。
ストーリーの時系列と実装順序
FGOのストーリーは、実装順序と時系列が異なる場合があります。これを理解することで、より効率的にストーリーを進めることができます。
第1部のストーリーは、実装順序では冬木、オルレアン、セプテム、オケアノス、ロンドン、監獄塔、イプルーリバスウナム、キャメロット、バビロニア、ソロモンという順序で実装されました。
一方、時系列順では、これらの章が異なる順序で配置されることもあります。ゲーム内のストーリーを追うことで、正確な時系列を理解することができます。
ストーリーの継続性と今後の展開
FGOのストーリーは、継続的に更新されており、新しい章が定期的に追加されています。プレイヤーは、常に新しいストーリーを楽しむことができます。
第2部以降のストーリーは、第1部の事件から時間が経過した世界を舞台としており、新たな脅威と謎が登場します。これらのストーリーは、第1部の知識があるとより深く理解できるため、順序通りにプレイすることをお勧めします。
まとめ
FGOのストーリーは、単なるゲームの付属要素ではなく、ゲーム全体の中核を成す重要な要素です。過去に時間旅行をして人類絶滅を防ぐという壮大なテーマの下、様々な歴史的時代やパラレルワールドを舞台とした冒険が展開されます。第1部の9つの章から始まり、第1.5部、第2部へと続くストーリーは、複雑で豊かな世界観と立体的なキャラクター描写により、多くのプレイヤーを魅了しています。初心者から上級者まで、すべてのプレイヤーがFGOのストーリーを通じて、充実したゲーム体験を得ることができるでしょう。
FGOストーリー完全ガイド：第1部〜第2部の章解説・時系列・初心者攻略をまとめました
FGOのストーリーを最大限に楽しむためには、ゲームシステムの理解、サーヴァントの適切な育成、そして各章の特性に応じた戦略が必要です。本記事で紹介した攻略のコツと知識を活用することで、プレイヤーはより効率的かつ充実した形でストーリーを進めることができます。FGOのストーリーは、単なるゲームの進行ではなく、人類の未来を守るための壮大な冒険であり、その過程で出会うキャラクターたちとの絆が、ゲーム体験をより豊かなものにしてくれるのです。
