ニュースの要約
- 2000年代初頭にリスナー数減少や広告収入減少に苦しんだオールナイトニッポンが、20年をかけて逆V字回復を遂げた
- その秘訣は「タイパの逆行くコンテンツ戦略」で、リスナーとの長期的な関係性を築いたこと
- 本書の著者である冨山雄一氏が、オールナイトニッポン復活の軌跡を解説した
概要
このたび、ビジネス書や実用書を出版する株式会社クロスメディア・パブリッシングから書籍『今、ラジオ全盛期。 静かな熱狂を生むコンテンツ戦略』が刊行されました。
本書の著者は、オールナイトニッポンの統括プロデューサーを務める冨山雄一氏です。同番組がV字回復を遂げた20年間の軌跡を紐解き、ラジオならではの「静かな熱狂」を生むコンテンツ戦略について解説しています。
2000年代初頭、新たなメディアの台頭やリーマンショックの影響で、オールナイトニッポンは厳しい状況に置かれていました。しかし現在では年間70社以上のスポンサーを抱え、1980年代の最盛期を上回る勢いです。この秘訣は、「タイパの逆を行く戦略」にあるとされます。
ラジオは1日や2日ではなく、1年や2年を見据えた長期的な志向を持っています。時間をかけて築くつながりこそが、ラジオを支える大きな力となり、V字回復につながったのです。
本書では、冨山氏が番組の裏話やエピソードを交えながら、リスナーとの関係性を長期的に耕す戦略について詳しく解説。さらに、年間25万人以上を動員するイベントの実現など、同番組の復活の軌跡が紐解かれています。
目まぐるしく変化する現代において、「消えない価値を生み出す」ためのヒントがたっぷり詰まった一冊です。
編集部の感想
編集部のまとめ
オールナイトニッポン：【タイパ時代を逆行するコンテンツ戦略】オールナイトニッポン統括プロデューサーが明かす、同番組がV字回復した20年の軌跡。書籍『今、ラジオ全盛期。』本日発売についてまとめました
本書は、オールナイトニッポンの統括プロデューサーである冨山雄一氏が執筆したもので、同番組がV字回復を遂げた20年間の軌跡を詳しく綴っています。
2000年代初頭、新たなメディアの台頭や経済的な影響により、オールナイトニッポンは厳しい状況に置かれていました。しかし現在では、年間70社以上のスポンサーを抱えるなど1980年代の最盛期をも上回る勢いになっています。
その秘訣は、冨山氏が「タイパの逆を行く戦略」と表現するように、メディアの短期的な効果を追うのではなく、むしろリスナーとの長期的な関係性を築くことに注力したことにあります。ラジオは1日や2日ではなく、1年や2年を見据えた志向を持っているからこそ、このような戦略が機能したのでしょう。
本書では、そういった冨山氏の取り組みや、実際に起きた番組の裏話やエピソードなども交えながら、ラジオコンテンツの魅力について丁寧に解説しています。マスメディアの「終焉」が囁かれる中で、オールナイトニッポンが果たした復活劇には、まさに「静かな熱狂」が宿っているといえるでしょう。
ラジオに携わる者だけでなく、様々なメディアやコンテンツ制作に関わる人にとって、大変参考になる内容だと感じました。
参照元：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000709.000080658.html
