ニュースの要約
- ランダム化比較試験によって、森林浴が粘膜免疫を強化することが確認された
- 森林浴によりストレスホルモンの低下や気分の改善が見られ、メンタルヘルスの向上にも寄与することが明らかになった
- 今後、森林浴の習慣化による健康維持への効果や、都市環境への応用可能性が期待される
概要
国立病院機構東京医療センターの研究グループは、40~70歳の健康な男性84名を対象にした、森林浴と都市散策の効果を比較するランダム化比較試験を行いました。
その結果、森林浴グループでは唾液中の分泌型免疫グロブリンA (sIgA) が有意に増加し、感染症への粘膜免疫が向上したことが確認されました。また、ストレスホルモンの血中濃度が低下し、気分状態の改善も認められました。
これまでにも森林浴の健康効果が示唆されていましたが、本研究は厳密な臨床研究デザインで実施され、高い水準のエビデンスが得られた知見です。
今後は、森林浴の長期的な効果や、都市環境への応用などについても検討が必要とされています。本研究の成果は、予防医学における森林環境の活用に期待がかかっています。
編集部の感想
編集部のまとめ
森林浴:森林浴が粘膜免疫を強化することをランダム化比較試験で確認についてまとめました
今回の研究では、森林浴が粘膜免疫の強化やストレス軽減、気分の改善など、さまざまな健康効果をもたらすことが科学的に証明されました。これまでの研究では不明確だった点も、ランダム化比較試験という信頼性の高い手法により明らかになりました。
現代社会でストレスが高まる中、手軽に取り組める健康活動として森林浴に注目が集まるでしょう。長期的な効果や都市部での応用など、さらなる研究の進展にも期待がかかります。一人一人が森林浴を生活に取り入れ、心身の健康維持につなげていくことができれば理想的です。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000157263.html