ニュースの要約
- 国史教育の集大成、昭和20年発行『歴史 皇国篇』(中等学校教科書)が復刊
- 『日本書紀』や『古事記』を単なる神話と見なすべきではなく、日本人としての根源を学ぶ必要がある
- 私たちの父祖は天皇と共に歴史を歩んできた、その歩みを輝かせたいと呼びかける
概要
株式会社ハート出版は、国史教育の集大成として知られる『歴史 皇国篇』(昭和20年発行・中等学校教科書)を復刊する。
戦前の歴史教育では、「皇国史観」とともに、民族主義や国粋主義が押し付けられていたというイメージがあるが、本書の解説によると、当時の世界の教科書規準と比べてもそこまで突出して国家主義的ではなく、「東亜の平和」が繰り返し説かれ、先人たちが世界の諸民族の協和を切望していたことが読み取れるという。
一方で、『日本書紀』や『古事記』を単なる神話と見なし、それらを学校の歴史教育で教えてはいけないとする主張もあるが、これらは歴史として残された貴重な文脈(context)であり、真実か虚構かという問題を超えて、それらに向き合わねば、日本人としての根源を失ってしまうと指摘する。
著者らは、天皇と日本の歴史の本源的意味を学ばせるような学校教育が必要だと訴え、「私たちの父祖は天皇とともに、歴史を歩んできました。先人たちに思いを馳せながら、その歩みを一層、輝かせたいものです」と呼びかける。
編集部の感想
編集部のまとめ
『歴史 皇国篇』:国史教育の集大成が復刊、私たちの父祖は天皇と共に歴史を歩んできたについてまとめました
ハート出版は、戦前の中等学校教科書『歴史 皇国篇』を復刊する。同書は、当時の歴史教育における「皇国史観」の集大成とされてきたが、今回の解説では、必ずしも極端な国家主義的傾向があったわけではなく、むしろ「東亜の平和」を説いていたと指摘される。
一方で、近年、『日本書紀』や『古事記』を単なる神話と見なし、それらを歴史教育から排除すべきだという意見もあるが、本書の編者は、これらの古典は歴史的文脈として捉え直す必要があると主張する。また、天皇と日本の歴史の本源的意味を学ぶ重要性も説いており、日本人としてのアイデンティティを考える上で示唆に富む内容となっている。
戦前の教育に対する一般の印象は極端に否定的なものが多いが、本書の解説を見る限り、必ずしもそうではなかった可能性も示唆される。異論もありつつ、日本人としてのルーツに向き合うことの重要性を改めて認識させられる内容だと言えるだろう。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000162.000049367.html
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