ニュースの要約
- 株式会社StockGraphyが、ミャンマーの古都バガンの木彫工房Pauk Kan Wood Carvingと連携し、伝統木彫工芸の3Dデジタルアーカイブ化を開始
- 3Dデジタルアーカイブデータの職人による作業補助や技術継承への活用、観光業への応用を検証
- 停電が多いバガン地域でのデジタル技術の活用について、スマートフォンなどバッテリー駆動デバイスによるAR活用に注目
概要
株式会社StockGraphyは、ミャンマー・バガンの伝統木彫工房Pauk Kan Wood Carvingと連携し、同地域の木彫工芸品の試験的な3Dデジタルアーカイブ化に取り組むことを発表しました。
バガンは、11世紀~13世紀に建設された多数の寺院・パゴダが点在する歴史的・宗教的な地域で、木彫による装飾が重要な役割を果たしてきました。Pauk Kan Wood Carvingは、こうした伝統的な木彫技術を受け継ぐ老舗の工房です。
今回の取り組みでは、Pauk Kan Wood Carving関係者や現地の観光業関係者と連携し、3Dデジタルアーカイブデータの活用方法について以下の2つの観点で検証を行います。
1つ目は、職人による木彫作業の補助的な活用や、技術継承への利用です。熟練した職人による手作業が特徴のバガンの木彫工芸ですが、3Dデジタルデータを活用することで新しい可能性が生まれるかもしれません。
2つ目は、木彫の3Dデジタルアーカイブデータの現地観光業への応用です。バガンの観光業は重要な産業ですが、停電が多いことから先端技術を活用したサービスを提供するのが難しい状況にあります。スマートフォンなどバッテリー駆動のデバイスを使ったAR体験などは、停電の影響を受けにくい可能性があります。
編集部の感想
編集部のまとめ
StockGraphy：ミャンマー古都バガンの伝統木彫工芸における3Dデジタルアーカイブ活用の検証を開始についてまとめました
今回の取り組みは、ミャンマーの古都バガンの伝統工芸である木彫の3Dデジタルアーカイブ化を目指すものです。地域の老舗工房Pauk Kan Wood Carvingと連携し、3Dデータの活用方法について検証を行います。
職人の木彫作業の補助や技術継承への活用、そして観光業への応用など、さまざまな可能性が期待できます。特に、停電が多い地域環境の中で、スマートフォンなどのバッテリー駆動デバイスを活用したAR体験の提供は実現性が高いと考えられます。
このプロジェクトは、伝統的な工芸技術とデジタル技術の融合を図り、文化の保護と経済的な活用を両立させようとするものです。バガンの歴史的価値と地域の魅力を世界に発信し、持続可能な観光地づくりに貢献することが期待されます。
参照元：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000035.000064341.html
