ニュースの要約
- 戦後の新憲法で「国政に関する権能を有しない」と規定されたにもかかわらず、天皇が今なお権力の主体であり続けていることを明らかにする。
- 従来の思想史に加えて、「空間」と「時間」という補助線を取り入れ、これまで言説化されてこなかった日本固有の政治思想の本質を明らかにしている。
- サントリー学芸賞から司馬遼太郎賞まで受賞歴のある政治思想史研究の泰斗・原武史氏の集大成作品。
概要
本書は、戦後の新憲法で「国政に関する権能を有しない」と規定されたにもかかわらず、天皇が今なお権力の主体であり続けていることを明らかにする一冊です。
従来の思想史に加えて、新たに「空間」と「時間」という補助線を取り入れ、これまで言説化されてこなかった日本固有の政治思想の本質を明らかにしています。とりわけ、戦後になっても天皇が現実政治に大きなインパクトを与えていることを指摘する部分は、読み手に大きな驚きをもたらすと共に、これからの日本のあるべき「国のかたち」を考える際にとても重要な示唆を与えてくれるはずです。
著者の原武史氏は、サントリー学芸賞から司馬遼太郎賞まで数々の賞を獲得してきた政治思想史研究の第一人者。自身の長年の研究の集大成として刊行するこの一冊は、儒学・国学・超国家主義・民主主義など従来の思想史に新しい視点を加えることで、より包括的な日本政治思想史を描き出しています。
編集部の感想
-
天皇の政治的影響力が今もなお無視できないことに驚きました。戦後の憲法改正にもかかわらず、日本の政治においてなくてはならない存在であるということは興味深い指摘だと思います。
-
「空間」と「時間」という新しい視点を取り入れているのは、従来の政治思想史には不足していた部分を埋めることができそうですね。政治思想を多角的に捉えるアプローチは有意義だと感じます。
-
著者の原武史氏が長年にわたる研究の集大成としてこの書籍を出版するということで、その知見の深さが期待できそうです。これまで言及されることの少なかった日本固有の政治思想を明らかにしてくれるのを楽しみにしています。
編集部のまとめ
日本政治思想史:天皇は今も権力の主体である――隠された「政治の本質」を可視化する新刊が本日発売についてまとめました
この度発売された『日本政治思想史』は、戦後の新憲法で「国政に関する権能を有しない」と規定されていた天皇が、依然として日本の政治に大きな影響力を持ち続けていることを明らかにする注目の一冊です。
著者の原武史氏は、これまでの政治思想史研究に「空間」と「時間」という新たな視点を加えることで、従来見落とされてきた日本独自の政治思想の本質に迫っています。とりわけ、戦後になっても天皇が政治的に無視できない存在であり続けている点は、多くの読者を驚かせるはずです。
さまざまな賞を受賞してきた同氏の学識と洞察力が遺憾なく発揮された本書は、日本政治の歴史と実態を掘り下げて捉え直す重要な一冊といえるでしょう。これからの日本社会を考える上で、本書が示唆するところは少なくないと期待されます。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002084.000047877.html














