メディアリンクス:国内民放初PTPを利用した放送TS信号のFPU伝送実験に成功

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ニュースの要約

  • 株式会社メディアリンクスが国内民放初で、PTPを利用した放送TS信号のFPU伝送実験に成功
  • 民放以外では、PTP対応の専用変換機を使用してFPU伝送した事例はあったが、今回は初の民放での取り組み
  • FPUで非PTPネットワークを構築し、PTPを使ってTS信号を伝送することに成功

概要

今回の実験では、株式会社メディアリンクスが製造したIP伝送装置「MDP3020 SFN」を使用し、生駒山から毎日放送本社までPTPと放送TS信号を伝送しています。

放送TS信号はMDP3020 SFNでSMPTE ST2022-2に準拠したIPパケットに変換して伝送し、PTPはセイコーソリューションズ社製のPTPグランドマスタークロック「TS-2910」で、Default profile(IEEE1588v2)に準拠したPTPを使って伝送しました。

FPUのTS入出力をIPに変換する装置「IPoverTS」にはアストロデザイン社製のCX-5548Aを使用し、7GHz帯、10GHz帯FPUを2対向で使用して双方向にTS伝送可能な回線を構築しました。

これまではPTP非対応のIPネットワークでは、パケットの伝送遅延が変動し、PTPに求められるマイクロ秒単位の時刻同期精度での伝送が不可能でしたが、受信側に伝送遅延の変動を平準化するネットワークアディションズ社製のRPTP装置を使うことで、PTPを利用した放送TS信号のFPU伝送を実現しました。

編集部の感想

    民放でのPTPを利用したTS信号伝送の実験、注目に値する取り組みですね。
    従来の手法では時刻同期の精度が課題だったところ、新たな技術を組み合わせて解決したのは大きな進歩だと思います。
    放送インフラの信頼性向上と柔軟性の拡大に繋がる可能性がありそうです。

編集部のまとめ

メディアリンクス:国内民放初PTPを利用した放送TS信号のFPU伝送実験に成功についてまとめました

今回の実験では、放送業界に大きな波紋を呼びそうな画期的な取り組みが行われました。

従来のFPUによる放送TS信号の伝送は、PTPに対応していないネットワークを使うことで時刻同期の精度が課題となっていましたが、今回の実験では新技術を組み合わせることで、この課題を解決することに成功しています。

これにより、放送インフラのさらなる強靭化と柔軟性の向上が期待できるでしょう。特に災害時などのBCP対策としての活用が期待されます。

今後の民放各社での実用化に期待が高まるとともに、報道現場における機動性の向上など、さまざまな可能性が秘められた技術革新だと言えるでしょう。

参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000099.000028223.html

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