ニュースの要約
- ispace EUROPEが欧州宇宙機関(ESA)と「MAGPIE」ミッションのフェーズ1契約を締結
- MAGPIEはESAが推進する「Small Missions for Exploration」イニシアティブの一環
- ispace EUROPEはMAGPIEミッションを通じて、欧州の月探査の基盤を築くことに貢献
概要
株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史)の欧州法人であるispace-EUROPE S.A.(以下ispace EUROPE)は、欧州宇宙機関(ESA)との間で締結しているThe Mission for Advanced Geophysics and Polar Ice Exploration(先端地球物理学および極域氷探査ミッション、以下MAGPIE)におけるプリフェーズAの契約に関して、本ミッションの進捗に伴い、より具体化したフェーズ1へ移行したことから契約内容を拡充させた契約へ改訂したことを発表しました。
MAGPIEは、月の極域における揮発性物質の堆積物の探査と特性評価、および水氷の探索を目的としたミッションです。本契約は、ESAが推進する「Small Missions for Exploration」イニシアティブの一環としてispaceの提案したMAGPIEコンセプトが採択され、2024年12月に締結したものです。今回の契約改定に基づき、ispace EUROPEはESAと協力し、将来的な月探査ミッション実現に向けて、ペイロードの技術成熟、接続方法の開発、試作機の製造など、ミッション構想の具体化を主導していきます。
この協力は、ESAが主導する初の月面探査ミッションとなり、月の永久凍土地域の科学的な知見が増えることで、MAGPIEは欧州を、ESAの示すロードマップ「Terrae Novae」および2040年戦略に定められた資源利用および月面開発に近づけることが可能となります。また、本契約は、ESAの国際的な月プログラムへの参加にも大きく貢献することとなります。
編集部の感想
編集部のまとめ
ispace EUROPE:欧州宇宙機関とローバーを使った月面探査計画「MAGPIE」のフェーズ1契約を締結についてまとめました
今回の発表は、ispace EUROPEが欧州宇宙機関(ESA)との間で「MAGPIE」ミッションのフェーズ1契約を締結したというものです。MAGPIEは月の極域における揮発性物質や水氷の探査を目的としたミッションで、ESAが推進する「Small Missions for Exploration」イニシアティブの一環として、ispace EUROPEの提案が採択されたものです。
契約改定により、ispace EUROPEはESAと協力して、ミッション構想の具体化を主導していくことになります。これは、ESAが主導する初の月面探査ミッションとなり、月の永久凍土地域の科学的知見の蓄積に貢献できる重要なプロジェクトです。また、ESAの国際的な月プログラムへの参加にも大きな意義があると言えるでしょう。
編集部としては、政府機関とスタートアップ企業の協力により、新しい技術や知見が生み出されていくことを期待しています。ispace EUROPEのノウハウが活かされ、欧州の月探査計画がさらに発展していくことを願っています。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000086.000140640.html