ニュースの要約
- Global ESG Strategyが日邦産業への株主提案を公表
- 配当の増額、資本効率の改善、監査等委員会委員長の社外取締役からの選任、買収防衛策の廃止を提案
- 株主提案に対し、主要助言会社が賛成を推奨
概要
Global ESG Strategy(以下、GES)は、日邦産業株式会社(証券コード:9913)に対する株主提案を公表しました。
GESは、日邦産業との対話を通じて企業価値および株主価値の向上を目指してきましたが、現在の資本政策には改善の余地があると考えています。そのため、GESは日邦産業の第74回定時株主総会に対し、以下の4つの株主提案を行いました。
1. 剰余金処分の件~2024年度1株当たり配当176円もしくはDOE10%の配当~
2. 定款の一部変更の件(監査等委員会委員長の社外取締役からの選任)
3. 買収防衛策の廃止の件
GESは、これらの提案により、日邦産業の企業価値および株主価値の最大化を目指しています。
なお、主要助言会社であるInstitutional Shareholder Services, Inc.およびGlass, Lewis & Co., LLCは、GESの株主提案に関して、「買収防衛策の継続に反対」および「監査等委員会委員長の社外取締役からの選任に賛成」の議決権行使を推奨しています。
編集部の感想
-
株主提案には具体的な数値目標が示されており、経営陣に対する強い改善要求が感じられる
-
監査等委員会委員長の社外取締役化や買収防衛策の廃止など、ガバナンス改革に踏み込んでいるのが印象的
-
主要助言会社の推奨も重要で、株主の賛同が得られる可能性が高そう
編集部のまとめ
日邦産業に対する株主提案及び補足資料の公表:【Global ESG Strategy】についてまとめました
今回のGESによる株主提案は、日邦産業の企業価値および株主価値の向上を目指すものであり、具体的な数値目標を示しながら、株主還元の拡充や、ガバナンス改革の実現を求めているのが特徴です。
特に、監査等委員会委員長の社外取締役化や買収防衛策の廃止の提案は、経営の透明性と健全性を高める取り組みだと評価できます。また、主要助言会社の賛成推奨は、株主の支持を得られる可能性を高めていると考えられます。
今後の株主総会の結果が注目されますが、GESの提案が実現すれば、日邦産業のさらなる企業価値向上につながるものと期待できるでしょう。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000135781.html