ニュースの要約
- 韓国青江文化産業大学が、日韓ウェブトゥーン産業の未来を展望するフォーラムを開催
- 韓国とは対照的に日本のウェブトゥーン分野での人材不足が課題と指摘
- 青江文化産業大学は「Global Webtoon Education Network」構想を提案し、日本の教育機関との協力を目指す
概要
韓国青江文化産業大学は、21日に駐日韓国文化院でウェブトゥーン・マンガクリエイター育成に関するフォーラムを開催しました。
このフォーラムには、日本の主要なウェブトゥーンプラットフォーム企業や国内外の教育機関など、計52機関から約120名の業界関係者が参加しました。レッドセブンのイ・ヒョンソク代表による基調講演では、韓国では年間4,000人ものウェブトゥーン人材を輩出している一方、日本では伝統的なマンガ市場が大きいものの、ウェブトゥーン分野での人材不足が課題だと指摘されました。
MANGA総研の報告では、マンガ・アニメIP市場が3.7兆円規模に成長し、デジタルプラットフォームの売上が3,400億円を突破したことが明らかになりました。一方で、SORAJIMAの前田儒郎代表はウェブトゥーン市場の課題として制作コストと収益性の問題を提起しました。
また、青江文化産業大学のヤン・ヘリム教授は、韓国のウェブトゥーン教育の現状について発表し、同大学のマンガコンテンツスクールが韓国最大規模の教育機関であり、多くのクリエイターを輩出していることを説明しました。そして、グローバルなウェブトゥーン産学ネットワークの構築の重要性を強調し、日本の主要教育機関との具体的な協力体制の構築を目指すことを表明しました。
編集部の感想
編集部のまとめ
韓国青江文化産業大学:日韓ウェブトゥーン産業の未来を展望するフォーラムを盛況に開催についてまとめました
今回のフォーラムでは、韓国と日本のウェブトゥーン産業の現状と課題が明らかになりました。韓国では人材輩出が年間4,000人に上るのに対し、日本では伝統的なマンガ市場が大きいものの、ウェブトゥーン分野での人材不足が課題とのことです。
一方で、マンガ・アニメIP市場の規模が拡大し、デジタルプラットフォームの売上も伸びていることから、日本のウェブトゥーン市場にも成長の可能性があると言えるでしょう。そのためにも、韓国の教育システムから学び、日韓の産学連携によって人材育成に取り組むことが重要となります。
特に、青江文化産業大学が提唱する「Global Webtoon Education Network」構想は、日本の主要教育機関との具体的な協力関係を築くことで、日韓ウェブトゥーン産業の発展につながるのではないでしょうか。制作コストや収益性の課題など、解決すべき課題も残されていますが、この産学連携の取り組みに期待したいと思います。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000060.000059216.html