ニュースの要約
- 株式会社ジャクエツの遊具研究プロジェクト「RESILIENCE PLAYGROUNDプロジェクト」が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の2024年度グッドデザイン賞において「グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)」を受賞
- このプロジェクトは、障がいの有無に関わらず誰もが遊ぶことのできる遊具の開発を実現したもの
- 様々な個性を持つ子どもたち、医師、ケアスタッフ、遊具デザイナー、地域住民が携わり、3つの遊具を開発した
概要
株式会社ジャクエツの遊具研究プロジェクト「RESILIENCE PLAYGROUNDプロジェクト」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2024年度グッドデザイン賞において、5,773件の審査対象から最も優れたデザイン1件に贈られる「グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)」を受賞しました。
このプロジェクトは、「障がいの有無に関わらず誰もが遊ぶことのできる遊具」の開発を医療と遊具の分野を越えて実現したものです。医療的ケア児の「遊びたくても遊べない」という課題に注目し、様々な個性をもつ子どもたち、医師、ケアスタッフ、遊具デザイナー、地域住民が携わり3つの遊具を開発しました。遊ぶきっかけが地域に増え幸せが広がる未来を描いています。
審査委員からは、「遊び」は人間の根源的な欲望であり、創造力の源となる活動であり、そんな遊びから最も遠くに置かれた重度心身障害児や医療的ケア児に向けたアプローチは貴重な事例であると高く評価されました。また、遊具があるということは、家族が共にいられる居場所があるということでもあり、今後も多様な家族がいる風景を日本に広げていくことを期待するとのコメントがありました。
開発者のコメントでは、「遊びと医療の間にある『遊べない』という状況、問いに対して向き合い、様々な方たちに助けていただき、常に医療的ケア児たちと一緒に遊びながら突き詰めていきました」と、このプロジェクトが地域の皆さんとともに歩んでできたものであることが分かります。福井県ではじまったこのプロジェクトが、「しょうがない」や「仕方ない」を少しずつ変えて、誰もが幸せに遊んで生きられる、やさしい社会を育むものになればと願っています。
編集部の感想
編集部のまとめ
遊具プロジェクト:障がいの有無に関わらず誰もが遊ぶことのできる遊具がグッドデザイン大賞を受賞についてまとめました
株式会社ジャクエツの「RESILIENCE PLAYGROUNDプロジェクト」が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の2024年度グッドデザイン賞において、最高位の「グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)」を受賞したニュースは、大変喜ばしいことだと思います。このプロジェクトは、医療的ケア児を含む、様々な個性を持つ子どもたちが、障がいの有無に関わらず楽しんで遊ぶことのできる遊具を開発したものです。医療と遊具の分野を越えた横断的な取り組みにより、これまでアプローチが少なかった重度心身障害児や医療的ケア児への新たな挑戦として高く評価されたようです。
特に、遊具があるということは、家族が共にいられる居場所があるということにもつながるため、このプロジェクトが広がっていくことで、多様な家族が集える風景が日本に広がっていくことが期待されます。医療的ケアが必要な子どもたちとその家族が、地域に溶け込み、楽しく遊べる場所が増えていけば、社会全体がより包摂的で優しいものになっていくはずです。
プロジェクトを牽引した株式会社ジャクエツの思いにも注目したいところです。開発者の言葉にあるように、「しょうがない」や「仕方ない」を少しずつ変えていく姿勢は、まさに社会に「未来価値」を創造し続けるという同社の企業理念につながっているのだと感じました。このニュースは、障がいのある子どもたちを含め、全ての子どもたちが幸せに遊び、育っていける社会を実現するための一里塚となるかもしれません。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000077852.html