ニュースの要約
- パナソニックグループとITEA株式会社東京環境アレルギー研究所が共同で、気体状次亜塩素酸によるスギ花粉のアレルゲン不活化メカニズムを解明しました。
- この不活化メカニズムは、スギ花粉のアレルゲンだけでなく、他のタンパク質アレルゲンにも適用可能であることが示唆されます。
- パナソニックは今後も次亜塩素酸技術の研究を進め、人々が安心・安全に暮らせる空間の創出を目指します。
概要
パナソニック株式会社 空質空調社は、ITEA株式会社 東京環境アレルギー研究所と共同で、気体状次亜塩素酸によるスギ花粉のアレルゲン不活化メカニズムを解明しました。
花粉症は日本国内において年々増加傾向にあり、その主要原因のスギ花粉のアレルゲンは、タンパク質で構成されていることが知られています。パナソニックは1987年から次亜塩素酸技術の研究を進め、これまでにも除菌・脱臭効果の検証を行ってきました。今回の検証では、スギ花粉のアレルゲンCryj1に気体状次亜塩素酸を暴露したところ、Cryj1のアミノ酸配列が不規則に分断され、アレルギー症状を引き起こす抗原性が失われることが明らかになりました。
この不活化メカニズムは、スギ花粉のアレルゲンだけでなく、他のタンパク質アレルゲンにも適用可能であることが示唆されています。今回の検証結果は、今後のアレルギー関連研究の発展に大きな意味を持つと評価されています。
パナソニックは今後も、次亜塩素酸技術の研究に取り組み、人々が安心・安全に暮らせる空間の創出を目指していきます。
編集部の感想
編集部のまとめ
パナソニックグループ:気体状次亜塩素酸によるスギ花粉のアレルゲン不活化メカニズムを解明についてまとめました
今回の発表は、花粉症対策に大きな一歩を踏み出したものといえます。パナソニックが長年研究を続けてきた次亜塩素酸技術が、スギ花粉のアレルゲン不活化に効果的であることが科学的に証明されたのは大きな成果と言えるでしょう。
特に注目されるのは、この不活化メカニズムがスギ花粉だけでなく、他のタンパク質アレルゲンにも適用できる可能性があるという点です。これにより、花粉症以外のアレルギー疾患の予防や治療にもつながる可能性があり、今後の展開が期待されます。
パナソニックは今後も次亜塩素酸技術の研究を進め、人々が安心して暮らせる空間づくりに取り組んでいくとのことです。一日も早い製品化や実用化を期待したいところです。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000006138.000003442.html