ニュースの要約
- オバマ元大統領に、広島の精密鋳造メーカー「キャステム」が製作した禎子の折り鶴の金属製レプリカが贈呈された
- キャステムは最新のデジタル技術と精密鋳造技術を融合させ、数に限りのある禎子の折り鶴を金属製品として量産化した
- オバマ元大統領への贈呈は、禎子の折り鶴への想いを世界に届けるためのプロジェクトの一環
概要
広島県の精密鋳造メーカー「キャステム」が製作した金属製の禎子の折り鶴「SADAKO」が、2025年2月26日にオバマ元大統領に贈呈された。
禎子の折り鶴は、1945年の広島原爆投下時に被爆した佐々木禎子さんが、白血病との闘病中に1,000羽以上も折り続けた鶴で、現在では平和のシンボルとして世界的に知られている。しかし、実物の禎子の折り鶴は数が限られており、保存に専門的な知識と高額な設備が必要だった。
そこでキャステムは、3Dスキャンや3Dプリンターを活用し、最新のデジタル技術と自社の精密鋳造技術を融合させることで、忠実な再現と量産化に成功した。「SADAKO」と名付けられたこの金属製の折り鶴は、広島平和記念資料館やオンラインショップなどを通じて世界中に販売されている。
今回オバマ元大統領に贈呈されたSADAKOは、特別な1個で、羽の裏に「No.000」の刻印が施されている。これはSADAKOプロジェクトを象徴するものとして用意された番号だった。贈呈式には、NPO法人「SADAKO LEGACY」の副理事長でもある禎子の甥・佐々木祐滋氏が出席し、深い感慨を述べている。
編集部の感想
編集部のまとめ
PR TIMES:オバマ元大統領の手元に金属で完全再現された禎子の折り鶴が届くについてまとめました
このニュースは、広島の精密鋳造メーカー「キャステム」が、佐々木禎子さんの折り鶴を金属製品として忠実に再現し、世界に発信している取り組みについて報告するものです。
原爆被害の象徴となった禎子の折り鶴は、数に限りがあり、保存が難しい紙製品でしたが、キャステムは最新のデジタル技術と自社の鋳造技術を組み合わせることで、永久保存が可能な金属製の折り鶴「SADAKO」を開発しました。その第1号が、平和のシンボルとしてもよく知られるオバマ元大統領に贈呈されたのは、大きな意味があると言えるでしょう。
佐々木禎子さんの平和への願いを象徴する折り鶴が、金属製品として量産化・普及していくことで、平和の象徴としての価値をさらに広めていくことが期待されます。このプロジェクトは、過去の歴史的出来事を現代に伝え続ける取り組みの1つとしても注目に値するでしょう。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000205.000035017.html