ニュースの要約
- 浜松ホトニクス株式会社が、世界初の高圧電源内蔵のTHz波検出モジュールの量産化に成功
- THz波の基礎研究や応用研究の加速が期待されている
- 初年度5台/年、3年後累計20台の販売目標
概要
浜松ホトニクス株式会社は、長年培ってきた光電子増倍管(PMT)やイメージインテンシファイア(I.I.)の技術と新開発のメタサーフェス技術を応用し、テラヘルツ(THz)波パルスを室温で高速、高感度に検出できる高圧電源内蔵のTHz波検出器として「THz PMTモジュール」と「THz I.I.」の2種類を開発し、量産化に成功しました。
両製品は電界電子放出技術をTHz波検出に応用した世界初のモジュールであり、ほかにはないユニークな特性を有しているため、創薬や分析、半導体、非破壊検査などへの応用に向けたTHz波の基礎研究や応用研究がより加速すると期待されています。
THz PMTモジュールは、駆動回路や高圧電源を内蔵しており、パソコンにUSB接続するだけで簡単に使用できます。THz I.I.は、THz波ビームの形状や集光点を手元で簡単に観察できるコンパクトな筐体のため、狭い光学系の間にも直接挿入することが可能です。さらに最大で毎秒1,000フレームの高速撮像により、従来の熱型のTHz波カメラでは捉えることが難しい高速現象を撮像できます。
編集部の感想
編集部のまとめ
THz波検出モジュール:高圧電源内蔵のTHz波検出モジュールの量産化に成功についてまとめました
浜松ホトニクス株式会社が、世界初となる高圧電源内蔵のTHz波検出モジュールの量産化に成功したことは、THz波技術の発展に大きな一歩を踏み出したと言えるでしょう。
従来のTHz波検出技術には課題が多く、社会実装の障壁になっていましたが、今回開発された「THz PMTモジュール」と「THz I.I.」は、電界電子放出技術を使った画期的な検出方式を採用しており、高感度・高速・コンパクトといったユニークな特性を持っています。
このモジュールの登場により、創薬や分析、半導体、非破壊検査などの分野におけるTHz波の基礎研究や応用研究がより一層加速することが期待されます。今後のさらなる高性能化に向けた取り組みにも注目が集まりそうです。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000081184.html