ニュースの要約
- 自動運転車両の接近を歩行者に知らせる注意喚起機器「オプトマーカーV」を和歌山県太地町で設置した実証実験に、積水樹脂株式会社が参画
- 太地町では人口高齢化が進み、細い路地も多いため、自動運転車両と歩行者との事故防止が課題だった
- 実証実験では、自動運転車両から位置情報を受け取り、オプトマーカーVを点灯して歩行者に接近を知らせる仕組みを構築
概要
積水樹脂株式会社は、和歌山県太地町において、自動運転車両と連動し歩行者等へ注意喚起を行う機器の設置実証実験に参画しました。
太地町は人口の高齢者率が45％を超えており、細い路地も多く、バスやタクシーが通れない地域も存在していました。そのため、2022年11月から町営の自動運転バスサービスが運行を開始しましたが、見通しの悪い場所から県道に出る際に、歩行者が自動運転車両の接近に気づかず危険な状況が課題となっていました。
この実証実験では、狭い路地から県道に出る見通しの悪い場所にLED表示板「オプトマーカーV」を設置しました。自動運転車両には、位置測位ユニットと省電力無線通信機を搭載し、オプトマーカーVが車載機から送信される位置情報から自動運転車両の接近を検知し、歩行者に対してLED表示とともに注意喚起灯の点灯により、自動運転車両の接近を知らせるシステムを構築しました。
この実証実験は2月14日から3月13日まで1か月間行われ、太地町の自動運転バスサービスの安全性向上に貢献しました。今後も積水樹脂は、自動運転車両、運転者のいる車両、歩行者が共に安全で快適な生活を送れる社会の実現に向けて、関連製品の開発と研究を進めていきます。
編集部の感想
編集部のまとめ
自動運転車両と連動した注意喚起機器：積水樹脂株式会社、和歌山県太地町で実証実験に参画についてまとめました
積水樹脂株式会社は、和歌山県太地町において、自動運転車両の接近を歩行者に知らせる「オプトマーカーV」を使った実証実験に参画しました。高齢化が進む太地町では、細い路地が多く、自動運転バスの導入により移動手段が改善されましたが、見通しの悪い場所から県道に出る際の歩行者の安全が課題となっていました。
この実証実験では、自動運転車両から位置情報を受け取り、オプトマーカーVを点灯して歩行者に接近を知らせるシステムを構築しました。これにより、自動運転車両と歩行者の安全な共存が実現できるようになりました。
積水樹脂は長期ビジョンにおいて、自動運転技術を成長戦略の一つに位置づけており、今回の実証実験で得た知見を活かし、今後も自動運転車両と歩行者の安全性向上に取り組んでいくとのことです。地域の課題解決に向けた取り組みは高く評価できると思います。
参照元：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000074625.html
