ニュースの要約
- 韓国のウェハ検査装置メーカーEtaMax Co., Ltd.を株式会社堀場製作所が買収する
- ウェハ検査技術の融合で化合物半導体の歩留まり改善や品質管理の高度化を目指す
- HORIBAグループは先端材料・半導体分野の事業拡大を推進する
概要
HORIBAグループで韓国の半導体事業を担う堀場エステック・コリア社は、韓国のウェハ検査装置メーカーEtaMax Co., Ltd.を買収することを発表しました。
HORIBAグループが長年培ってきた分光技術と、EtaMax社が保有する化合物半導体ウェハ欠陥検査の豊富な知見やソフトウェア技術を融合することで、ウェハ検査装置のラインアップの拡充とソリューション提案力の強化を目指します。これにより、化合物半導体ウェハの歩留まり改善や品質管理の高度化に貢献していく計画です。
EtaMax社は主にフォトルミネッセンス分析技術を用いたウェハ検査装置を展開しており、化合物半導体ウェハの均一性評価や微細な欠陥の判別などに強みを持っています。本買収によりHORIBAグループのグローバルネットワークを生かした事業拡大を図るとともに、両社の技術シナジーを活かして新製品開発とソリューション提案力の強化を加速させていきます。
HORIBAグループは、「先端材料・半導体」分野への経営資源の集中により、2028年までに同分野の売上高2,350億円への成長を目指しています。本買収はその一環として位置づけられ、半導体製造プロセスの改善に貢献する包括的な分析ソリューションの提供に向けた戦略的な取り組みです。
編集部の感想
編集部のまとめ
株式会社堀場製作所：韓国のEtaMax Co., Ltd.を買収についてまとめました
今回の買収により、HORIBAグループは化合物半導体ウェハ検査装置の研究開発を強化し、ウェハの歩留まり改善や品質管理の高度化に貢献することができるようになります。EtaMax社が保有するフォトルミネッセンス分析技術とHORIBAグループのコア技術であるラマン分光やエリプソメトリーの融合により、より高度な検査ソリューションの提供が期待できます。
また、EtaMax社のグローバルな販売網とHORIBAグループの豊富な経験を活かすことで、化合物半導体ウェハ検査装置の事業拡大も見込めそうです。EtaMax社の技術力と、HORIBAグループの製造・開発力、さらに両社の経営資源の相乗効果によって、化合物半導体の製造プロセス改善に大きな貢献ができるものと期待されます。
HORIBAグループにとって、この買収は中長期的な成長戦略の一環であり、半導体分野における技術力と提案力の強化につながる重要な取り組みといえるでしょう。今後の両社の協業による新しい製品やサービスの展開にも大いに期待が高まります。
参照元：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000103757.html
