ニュースの要約
- AIコーディングエージェントを6割超のエンジニアが活用
- GitHub Copilotが最も高い利用率を占める
- 開発フェーズによってAIツールの活用度合いに差がある
概要
株式会社overflowが運営するキャリアインフラ「Offers(オファーズ)」は、サービス会員に対してAIコーディングエージェントの利用状況に関するアンケート調査を実施しました。
その結果、全体の63.4%ものエンジニアが「日常的に」もしくは「時々」AIコーディングツールを使用しているという実態が明らかになりました。中でも、GitHub Copilotが60.1%と圧倒的なシェアを誇る一方、Cursor、Claude Code、v0など特化型ツールも上位に位置しています。年代別では20~40代での利用が活発で、5年以内の利用者が全体の7割強を占めるなど、AIコーディングエージェントの急速な浸透が確認できました。
一方で、ツールの活用はフロントエンドやバックエンド開発などコード生成に強みを発揮する分野で中心的となっているものの、要件定義やデプロイメントといった開発プロセスの両端では利用が限定的であることも判明しました。また、AIコーディングツールの利用ルールについても、「特に定めていない」が33.7%と最多で、企業・個人それぞれにおける適切なガイドラインの整備が課題として挙げられています。
Offersはこうした調査結果を通じて、急速に進化するAI技術に対し最適な支援を提供できるよう、開発現場の生の声を反映した情報発信を目指しています。
編集部の感想
編集部のまとめ
Offers:【2025年4月版】各開発フェーズにおけるAIコーディングエージェント活用度調査結果を公開についてまとめました
この調査結果は、AIコーディングエージェントの普及状況とその課題を体系的に整理した貴重なデータだと言えます。特に注目されるのは、6割を超えるエンジニアがAIツールを実際に活用していることや、GitHub Copilotが圧倒的なシェアを持つ一方で、開発プロセスの両端では利用が限定的であることなどです。
また、個人の自己ルールが主流で企業ポリシーの整備が遅れているという点は、セキュリティやプライバシー保護の観点から看過できない課題と言えるでしょう。今後はAIを活用しつつ、ルール化やガイドラインの整備によって開発の生産性と品質を両立することが重要になってくると予想されます。
Offersはこの調査を通じて、急速に進化するAI技術の活用状況を把握し、エンジニアの皆様に最適な支援を提供することを目指しています。プロダクト開発に携わる人材のキャリア支援に長けるOffers社の取り組みにも注目が集まるでしょう。
参照元:“https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000210.000053307.html”