ニュースの要約
- 仕事中に感情労働を行っている人が94.5%と高い
- 勤務時間外に仕事のことを思い出している人が88.1%
- 勤務時間外の「思い出し」がストレス反応に大きな影響を与えている
概要
ジュノー株式会社は、東京成徳大学応用心理学部の関谷大輝准教授と共同で、「感情労働」と「持ち帰り感情ストレス」に関する実態調査を実施しました。
調査では、全国の20歳から68歳の正規・非正規社員の男女253名を対象に、仕事中に経験する感情や、勤務時間外に思い出す感情・頻度・内容・ストレス反応などについて尋ねています。
その結果、仕事中に感情労働を行っている人が94.5%と高い割合であることが明らかになりました。また、勤務時間外に仕事のことを思い出している人が88.1%に上り、さらにその「思い出し」がストレス反応に大きな影響を与えていることが分かりました。
特に「気がかり」「心配」「不安」といったネガティブな感情を抱く人が多く、上司からの否定的な言動や先輩・同僚のネガティブな発言などが、帰宅後も「不快な気持ち」となって残っているようです。一方で、雑談やコミュニケーション、お客様からの感謝など、職場内での良好な人間関係が「快適な気持ち」につながっているのも明らかになりました。
編集部の感想
編集部のまとめ
「持ち帰り感情ストレス」:勤務時間外に仕事のことを思い出している人が88%についてまとめました
今回の調査結果から、感情労働に従事する従業員にとって、仕事中の感情コントロールだけでなく、勤務時間外の「思い出し」がストレス反応に大きな影響を与えていることが明らかになりました。特に上司からの否定的な言動や同僚のネガティブな発言が、帰宅後も「不快な気持ち」として残っているようです。一方で、職場内での良好なコミュニケーションは「快適な気持ち」につながっているようですから、組織的な取り組みで改善の余地があるかもしれません。
また個人の反すう思考傾向もストレス反応に関係しているという指摘は興味深いですね。自分なりの対処法を見つけ出すことが大切だと感じました。企業はこうした従業員の心理的な側面にも目を向ける必要があるでしょう。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000114142.html